壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介①
壱岐の農業の課題は、高齢化による後継者・担い手不足と言われるが、
果たしてそうだろうか。
家業として、将来的な営農への想いを抱きながら、一方で、
事業継承に悩んでいる若い世代の潜在的な農業者が多く存在する。
しかしながら、若い世代は、地域の担い手でもあり、兼業で農業を
守るために必要な時間も、知識も、十分に確保することが難しい状況にある。
若い世代の潜在的な農業者(ミライ・ファーマー)に農業に関わる時間と、
実践するノウハウと、共に取り組む仲間をつくることで、島の農業を
守り続ける覚悟を。そして、若い力による持続性のある新しい農業との
関わり方をつくっていきたい。
壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介②
日本の25年先の超高齢化社会をすでに「今」生きている壱岐島
高齢化が今後も早いペースで進む中で、労働力として社会から離れ、無意識に閉じこもり高齢者となっている、また、目に見えていない
閉じこもり高齢者予備軍をいかに減らしていくかは、重要な項目。
子どもの学びについては、地域に関係なく本人が望む学びの機会が
均等にあることが望ましいが、離島、過疎、辺地と条件不利地域では、
都市部等と比較して、機会が少ない華香にあり、オンライン活用など
意図的に創出していく必要がある。
高齢者・子ども・ICTツールの活用による寺子屋システムを構築し、
高齢者には生きる活力を、子ども達には将来の選択肢を広げる出会いと
知識の場を、地域に活力を。先行する地域課題を解決することで、
超高齢化社会に耐えうる日本の地域社会モデルを創りたい。
壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介③
一人でも多くの人が地域の中で人とつながり、
自分も必要とされているんだと感じながら日々を過ごして欲しい。
コミュニティの絆が強いイメージのある田舎でも、人口減少、
少子高齢化が進み、地域のお祭り、イベントの減少など、地域との接点が
減少傾向にあることで、地域の役員などの主要メンバーの活動が主になり、
関わらない住民が増えてきている。
「まちづくり協議会」の活動に、積極的に参加してくれる人を増やすために、
地域の中にすでにある人間関係(いとこ、同級生、仲良しグループ等)を
基にした【声かけ網「888ネットワーク」】を構築し、
住民が住民を巻き込み、誰一人取り残さない地域コミュニティを作りたい。
壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介④
豊かな自然に恵まれた島だから、持続可能な環境生態系を実現したい。
海にも山にも恵まれた豊かな島である一方。
人口減少、高齢化、生活様式の変化により、耕作放棄地、放置竹林、
空き家が増加している。特に竹害により、雑木の枯死による
CO2吸収量の減少、地盤の弱体化による土砂崩れ、山の保水量の減少による
農業への影響などが顕在化していきている。
しかしながら、恵まれた自然環境であるために、住民意識は、
竹も山の一部であり、そこに危機感はあまりない。
そこで、竹林の整備、竹材を活用などのイベントを通して、
地域の自然を知り、環境を学び、行動変容を促す活動を行うことで、
豊かな自然を未来に残していきたい。
壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介⑤
島民の想いや挑戦を、島外者含むサポーターが支援することで、
持続可能な壱岐の島を実現したい。
島内に希望する仕事がないために、若年層の島外流出が進む中で、
求められるのは、単なる雇用の場ではない。
若者が島に住み続けたいと思うような「やりがい・働きがい・充実感」の
ある事業を自ら創り出すことが重要。
「島で何かやりたい」という意欲のある市民の想いを、
「壱岐で何かしたい」という島外者が一緒になって育てる場を創出し、
「やりがい・働きがい・充実感」のある事業を生み出すことで、
住み続けたい壱岐の島にしたい。
新たな事業・仕事の“種”をさがし、“苗”を育て伴奏する
『苗床』となるチーム=機能。
共創プラットフォーム【壱岐なみらい倶楽部】を設立する。
壱岐なみらい研究所
第1期生 研究テーマのご紹介⑥
離島公務員をアップデートして、おもしろい職員が増えることで、
地域を盛り上げたい。
①公務員は、地域の未来をデザインする夢のある職業なので、
職員がワクワクしながら日々働いている環境になれば、きっと未来は明るくなる。
②離島では特に貴重な若い人材なので、どんどん複業して、
地域を活性化できたらきっと島が変わる。
③オモシロイ、共感は人を繋ぐ。輝いている人が増えることで、
官民関係なくオモシロイ人が集まり、挑戦が増えて、地域が盛り上がっていく。
そのためにまず、サウンディング市場調査を導入した政策立案手法を
確立することで、多様な意見を取り入れ、積極的に共創し、時代に合わせた
最適解の事業を生み出すことのできる柔軟な行政組織を創りたい。